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2005年1月1日、深夜1時。ちょうど一時間前に年が変わった。 今僕は山形の実家の自分の部屋でサム・クックを聴いてそば茶をすすりながらこれを書いている。 さっきこの部屋でタバコを吸った。この部屋でタバコを吸う時は、高校の頃からの癖で窓を少し開けて 顔を出しながら一服する。高校の頃は、親父にグーで殴られるのが怖くて、親が寝静まってから 至福の一服を味わった。絶対に部屋にはタバコの匂いを残しちゃいけないし、窓を開ける時だって 音をたてないように神経使ってそっーとそっーと開けていた。薄い壁一枚挟んだ隣の部屋に親が寝ているため、 自慰行為の時もティッシュを抜き取る音にさえ気を使った。 この辺りは冬になり雪が降ると、とにかく辺り一面静寂に包まれる。そういう環境のせいもあったと思うが、 今思うと必要以上に神経を使ってたのは、僕が大の小心者だったからだろう。 やりたいこともやるべきことも見つからず、毎日毎日ウジウジ生活していた小心者が得た一服のひとときは 本当にスペシャルな至福の時だった。窓からは柔らかくて真っ白い雪に包まれた道路や向かいの家の庭等が見え、おまけに月まで煌々と光っていた。 昨日東京から山形へ向かう電車の中で、たくさんのCDを聴いてきた。先日買ったキウイロールとECDの新譜、 idea of a joke、ピーズの「マスカキザル」、ユニコーンとTeenage Fanclubのベスト盤にGreen Dayの「Dookie」、 曽我部恵一の「世界のニュース」にスチャダラパーの「スチャダラ外伝」、ボブ・ディランとサム・クック のライブ盤、あとはThe Whoの「My Generation」。いつも聴いてるものから久々に聴いたものまでズラッーと 聴いてきたが、これらの音楽と、車窓から見える雪景色とあらゆる僕の記憶とが重なって頭ん中はもう 凄いことになっていた。そして、先日工場から届いたばかりのパッケージングされた 「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」「DOOR」の封を開け、約三時間かけてびっしり聴いてきた (鈍行で9時間かけて山形へ来たため聴く時間はたっぷりある!)。 いやはや・・・。 コイツを聴いて、僕が見てきたたくさんの景色と、僕の中にいるたくさんの自分と、妄想で造り上げた まだ見ぬ光景と外に見える雪景色とがゴチャゴチャに混ざって僕を襲ってきた・・・。 去年1年で涙もろくなった僕はやっぱり泣いてしもた。バキャヤロー!!! 2004年は僕にとって今までの人生で得に濃い1年間だった。ライブ一つとっても濃かった。 1本1本を鮮明に憶えているくらいだ。特にSET YOU FREE TOURはこれまでにない熱狂と興奮があり 充実した内容のものだったし、このイベントに参加して心の底から面白いと思った瞬間が何度もあった。 レコーディングに関しては、到底ここでは書ききれないたくさんのストーリーがあった。 シネと思ったときも抱き締めコロシたいと思ったときもあった。とにかく全部あった。 この2枚のアルバムには今生きている僕らの全てが詰まっている。 僕らっていう人間の匂いがここからしてくる、そういうアルバムが創れたと思う。 バンド以外の事でもいろんなことがあった。躁と鬱の両極端なことが同時に起こったスゲェ1年だった。 だから生きて山形に帰ったときはもう万歳(マンチェー)と叫ぶより他はなかった。 まだこの1年を精算しきれてないまま、毎年のようにコタツに入って紅白歌合戦 (トップの上戸 彩「愛のために。」、TOKIO「自分のために」凄い良かった。モーニング娘。にも感動。 イ・ジョンヒョンでムラッムラッときて細川たかしを応援コメントする松坂慶子を見て爆発寸前 (キ―ヌ―納め)!!和田アキ子は迫力充分で、白組はさだまさしから五木ひろしまでの流れが相当良かった。 1番印象に残ってるのは森山良子!!グッときた!)を見て、ゆく年くる年を見た後にこの自分の部屋に入った・・・。 そしてこの部屋で、窓から顔を出し、毎年毎年ずっ―と変わらぬ景色を見ながら一本のタバコを吸った このひとときが、これまでで1番最高の一服だった。 P.S.去年のライブレポは自分の中でちょこちょこっとメモしているだけで、体力と気力の限界、 ヤル気もなくなり、全然HPでアップしていなかったので文章まとめて出来るだけ多くアップしていこうと思います。 それと今年は今年で初の僕らのツアーがあるので出来るだけリアルタイムで更新していきます。 今年も去年に負けず濃い1年になりそうですが今年もよろしくお願いします。 |
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